萩原大巳
(一社)RCAA協会理事
(株)スリーエー・コーポレーション 代表取締役CEO
・ワークプレイスストラテジスト
・ファシリティマネージャー
「原状回復・B工事」適正査定のパイオニア。現在、オフィス、店舗のプロジェクトマネージャーとして原状回復、B工事適正査定の他、敷金返還トラブル、資産除去債務について監査法人主催のセミナーでスピーカーを務める。
世界から多くのビジネスマンを引きつけてやまないアメリカ。彼らがアメリカで一定以上の規模のビジネスをしようと思ったら、オフィスの賃貸は避けられないでしょう。 今回は、アメリカにおける原状回復を含めたオフィス賃貸事情について解説したいと思います。 リモートワーク定着率は9割に迫る「フリーランサー(ギグワーカー)というワークスタイル」 アメリカ合衆国(United States of America )は、50州と連邦政府直轄区により構成される連邦国です。 各州に州政府があり、合衆国憲法は各州に共和政体を保証し ...
今、世界の経済のパワーバランスは大きく変化しています。 不況や危機の時の円買いは、今は昔。2012年1ドル79.8円、2022年4月、円は125円を超え130円に迫っています。 世界目線で見れば5割格安の我が国。土地も会社も人も、グローバル企業に買われていきます。 Appleの聖地 “シリコンバレー” Apple社の時価総額は人類史上初3兆$を越え、円換算350 兆を越えました。この時価総額は東証一部半分に迫り、世界の製造業の覇者トヨタの10倍以上です。 人、物、金、情報全てが繋がるMobileを通して、 ...
オフィスや店舗から退去する時、原状回復義務が発生します。その際、契約書の「原状回復」の項目に「スケルトン工事」と指定されているケースがあります。 今回は、原状回復工事における「スケルトン」や「スケルトン戻し」とは何か、注意点や知っておくべきことを詳しく解説いたします。 賃貸借契約で「スケルトン戻し」の原状回復 オフィス、店舗などの事業用賃貸契約書では、特約、仕上表、図書などで「原状」を明確にしてあります。そして、使用目的としてオフィス、店舗(飲食店、美容室、エステ、ライブハウス)など、必ず明記されています ...
本記事では、オフィス移転を考えているテナントがオフィスの居抜き退去を成功させるためのフローやパートナー選びを解説します。 オフィスからトラブルなく居抜き退去するためのフロー 1.貸主の承認を得る オフィスには、内装や設備を所有する権利の問題があるため、これらを居抜きで引き継ぐには貸主の承認が必要です。 仮に居抜きで退去したい企業と、新たに入居したい企業が合意できていても、貸主が拒否すれば、居抜きでの退去・入居は不成立となります。 このため、できれば信頼できるWPS(*)、PMR(*)企業に第三者として入っ ...
居抜きとは、不動産において、前の入居者が使用していた内装や設備を残し、次の入居者が利用することです。正しい法律用語は「原状回復義務承継」といいます。 オフィス移転を考えているテナントが居抜きで退去すれば、まだ利用できる設備をそのまま残せるので、無駄な工事をする必要がなく、原状回復費用を大幅に削減できます。また、資産の有効活用となります。リユースですね。 そこで本記事では、オフィス移転時に居抜き退去を行うことによる借主(テナント)側・貸主(オーナー)側のメリット・デメリット、海外での居抜きの現状などを解説し ...
オフィス移転プロジェクトの担当者になったら、一体何から始めればいいのでしょうか? ほとんどの方は、移転経験がなく、社内に「オフィス移転マニュアル」のようなものもないので戸惑ってしまうのではないでしょうか。 自分の通常業務をやりながらオフィス移転を担当するため、ついついオフィス移転関係の業務は後回しにしてしまい、ギリギリになってから慌てだす…そんなケースで相談を受けることもあります。 今回の記事では、オフィス移転担当者向けに、5つのコツ(+1)を伝授いたします。各項目をチェックしながら進めることで、効率よく ...
オフィス移転は、会社にとって一大イベントです。事前に準備することが多いうえ、日常的な業務ではないため、オフィス移転担当に任命されると戸惑ってしまうことでしょう。 万一、オフィス移転作業に漏れがあると大きなトラブルの元になりますし、費用的にも莫大なな損失になってしまう可能性があります。 そこで、オフィス移転の担当者になった方向けに、オフィス移転に必要な基礎知識をまとめました。担当者の入門編としていただければ幸いです。 オフィス移転スケジュールとやること オフィスを移転することになったら、何をすればよいのでし ...
オフィスを移転する際に不可欠なのが原状回復です。しかし、原状回復工事の見積書を見ると、「高い!」と思う人がほとんどです。 オフィス移転プロジェクトの担当者は、打ち合わせや調整で忙しいもの。そこに高額な原状回復費用を見せられて上から「なんとかしろ」と言われたら呆然としますよね。退去までの時間は限られており、オーバーすると違約金を取られてしまいます。 こうした悩みは、あなたの会社だけではなく、多くの企業が抱える問題です。「原状回復費の見積もりが高い」というのはテナントの共通認識といえるでしょう。 オフィス移転 ...
ビルを退去する際の原状回復工事については、「ビルオーナー・管理会社の指定工事業者に依頼しなければならない」という、賃借人に制約のある内容が記載されている場合があります。 その場合はもう指定業者に依頼するしかありませんが、そうでない場合は、少しでも安い業者に工事を依頼して、費用を節約したいところですよね。 ビルオーナー・管理会社の指定する工事業者を使わずに、他の業者から相見積もりを取ったらどうなるのでしょうか? メリットのありそうな相見積もりですが、実はリスクも伴います。相見積もりを取ることの意味について、 ...